11/16 ロシアに居た話

こんにちは。

ノア音楽教室の大岡史恵です。

 

クリスマスコンサートで

「トロイカ」という曲を

弾く生徒さんがいます。

 

「トロイカってね・・・」

楽譜に描かれている

イラストを見ながら

説明していて、

 

「そういえば、せんせい、

昔ロシアに居たことがあるんだ」

と言ったら、

生徒さん、目を丸くしていました(笑)。

 

 

そんなわけで、今日のブログは、

つらつらとロシアでのこと。

 

 

そう、

もうずいぶん昔のことに

なってしまったけれど、


音大で長い時間を過ごし

(音大→研究科→非常勤助手

で計8年、汗)、


少し音楽関係のお仕事を

させていただいた後、


「コントラバスの勉強」

という名目で、

ロシアのサンクトペテルブルクに

行きました。

 

がっつり暮らしたのは3か月間。


前後で数回行き来したので、

合わせると4~5か月くらいです。



たったそれだけの期間

ではありますが、

 

異国の地、


しかも当時は看板なども

ほとんどなかった街を


一軒一軒大きなドアを開けては

何屋さんか確かめながら、


まだ社会主義国の名残を感じる

店員の無愛想さにもめげず、


お皿1枚から

必要最低限を買い求めて

スタートしたロシアでの生活は、


毎日がとても刺激的というか、

サバイバルでありました(笑)。



もちろん、

コントラバスの勉強のために


毎日毎日、

地下鉄とトロリーバスを

乗り継いで

音楽院へ通いましたが、


週に2回くらいのレッスン以上に

身に染みたのは、


週5回ほど

オペラやオーケストラを

浴びるほど観て聴いたこと、


ロシアという国での

わたし自身の暮らしと、


ロシア人たちの暮らしぶり、

 

そういったことが、とても

わたしの人生の中で

大切な想い出であり、

肥しともなった

と思っています。



ロシアの街並み、


真冬に向かう季節には

毎朝窓を開けては

広大な河(ネヴァ河)が

両岸から凍っていくさまを

見たこと、


演奏会に一本のバラを

握りしめて来ていた

おばあさんの姿


……。



クラシック音楽は

ヨーロッパで生まれたのだなぁと


文字通り肌で感じる日々でした。



あの経験があったから

「音楽って素晴らしい!」

と、実は大変遅ればせながら

気づいたわたしです。