こんにちは。
ノア音楽教室の大岡史恵です。
今日は、ピアノを習うときに必要な「道具」、
ピアノについて書こうと思います。
子どものピアノコースでは
ご入会前の「カウンセリング」の際に、
体験レッスン、教室のご説明とともに、
保護者さまの想いや各御家庭のご事情なども
伺っています。
予算や住宅事情で楽器のことをご相談いただくことも多いです。
先に結論を申しますと、当音楽教室の場合、
「もちろん本物のピアノだととても良いけれど
電子ピアノも可、
キーボードやおもちゃの鍵盤は無理」
です。
とはいえ、ピアノ(または電子ピアノ)を買うとは
住宅環境も予算も確保しなくてはなりませんから
そうそう気軽にとはいかないこともわかります。
なので、わたしは
ご入会の時点で既にお持ちでなくても
近いうちにご用意いただくおつもりであれば大丈夫
と考えています。
特に幼児さんの場合は、
最初のうちはピアノを直接弾く以外のことがレッスンに多いので
(リズムの理解、音符の理解、などなど)
レッスンを始めたその日にお家にピアノがなくても、
充分レッスンは成り立ちます。
また、楽器がまだお手元にないことをこちらも承知したうえで
ピアノを弾くような宿題を出さないように配慮しますので
ご安心ください
(ただし、楽器のない状態が長引きますと、
本格的な「ピアノのレッスン」の進みはとても遅くなりますので
ご了承の上お通いください)。
楽器がお家に届くまで、様々なご事情や期間があるかと思いますので、
わたしとしては、それぞれの状況に合わせて対応したいと考えています。
ただし、数か月のうちにはご用意いただく覚悟でいていただきたいと思います。
ひとりでも多くの子どもたちが
音楽を楽しめたら、ピアノが弾けたら、
そしてそのことが人生が豊かになる一助になったら
・・・わたしとしては、そう思う気持ちはありますが、
ピアノのレッスンに通うとは、
ちょっとピアノを触る体験、ではなく
ある程度の期間継続してある程度上達すること
を期待してのことでしょうから、
ご家庭でピアノを弾く環境は必須です。
これまで、ピアノを習わせたい、ピアノを習いたい、
という親子さんに寄り添いたいという想いで、
こうした話はブログやホームページには書かずに、
お会いしたときにお話してきました。
文章で書いてしまうと、どうしても
「例外」や「事情をくみ取る」ことができにくく、
お会いしてお話を伺ってみると
「そういうご事情ならレッスンをスタートさせても大丈夫ですよ」
というケースも稀にありましたので。
でも、近年、これではいけない、と思うことが続きました。
体験レッスンを受けたお子さんは
「楽しかった!またココに来たい」、
「ピアノ、習いたい!」
と言ってニコニコしてお帰りになるのに、
保護者さまが楽器を用意するその一歩を躊躇されているのだろうな、
と感じるケースがいくつかありました。
上記のように、ピアノを用意することは簡単なことではないことは
わたしも理解しています。
でも、体験レッスンを受けてその気になった子に
その先に進む道がないのだとしたら・・・。
それは、子どもがかわいそう、と思いました。
ご用意いただく楽器について、
当音楽教室の考えとして書いてきましたが、
他のピアノ教室でも同じようなお考えの先生がほとんどだと思います
(むしろ、電子ピアノすら不可というお教室もありますし、
そのお考えもわたしは理解できます)。
ですので、
ウチでこういう話を聞いたから他所のピアノ教室の体験レッスンを・・・
とお考えだったら、
なおのことお子さんがかわいそうかなと
もはや余計なお世話ですが、胸が痛みます。
というわけで、
ピアノまたは電子ピアノご用意する覚悟を決めてから
カウンセリング(体験レッスン)をお申込みいただければと思います。
(ほらね、文章で書くと、キツくなってしまいがち・・・)
なお、
なぜキーボードはダメで電子ピアノなら良いのか、
電子ピアノならなんでもいいのか、
ピアノと電子ピアノは違うのか(別のものです)、
など、ご説明が必要なことはたくさんありますが、
あまりにも多く深く熱く書いてしまいそうなので、
また別の機会に書くことにします。
ピアノの先生の立場では、
本物のピアノを一番おススメしたいです。
電子ピアノからピアノに買い替えて
各段に上達した例はいくつも見てきましたので。
もちろんそうはいっても
実際、お家では電子ピアノ、という生徒さんは多いですし、
上記のように、それもアリと考えています。
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