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4/11 大学生までピアノを続けていると

こんにちは。

ノア音楽教室の大岡史恵です。

 

昨日は大学生になったばかりの生徒さんのレッスンがありました。

 

 

大学が始まって1週間。

まだあれもこれもわけがわからない中、

それでも通学や人間関係など順調に滑り出しているようです。

 

昨日は、昔弾いた曲を持ってきました。

一緒に振り返ってみたら、

7年ほど前、彼女が6年生のときに弾いた曲だったらしい!

当時ハマってよく練習していただけあって、

今回は練習をほとんどしていないそうだけれど、

粗削りながらちゃんと弾けていました。

 

この生徒さんのレッスンは月2回ペース。

固定ではなくて、時間の取れそうなときに予約を入れてもらっています。 

練習はあまり(あまり?笑)しないけれど、ピアノは好き。

 

毎日塾で忙しかったときにも、ピアノで好きな曲を弾いて発散していたようです。

 

実のところ、ピアノのテクニックはあまりつけさせてあげられていなくて、

いわゆる「テキスト」で言うなら、ブルクミュラーを終えてソナチネを1,2曲やったくらいだったでしょうか…。

だんだん勉強が忙しくなってきたこともあって、

好きな曲を自分で見つけてきてわたしがアドヴァイスする、

というか、レッスンの時間に譜読みする、みたいなスタイルで細々と続いてきました。

特に弾きたい曲が見つからない、というときにはクラシックの曲を進めて

(わたしが「勧めて」ご本にも納得して「進めて」)いた時期もありましたが、

やっぱり好きなのは J-POP。

好きな曲を弾いているときの方が断然、彼女のピアノの良さが出ます。

 

高校生になった頃からは、進路や人間関係の相談に乗ったり、

むしろ最近は、お話の時間の方が多いくらいです。

 

ピアノを習うために来てくれているのだし、

お家の方はそのためにお金を出してくださっているのだから、

こんなレッスンでいいのだろうか・・・

と悩んだこともありますが、

お母さまにはご理解いただいていて、ありがたいです。

 

これでいいのだろうか、申し訳ない、

という気持ちはゼロにはならないし、そうしてはいけないと思うのですが、

一方で、

「ココに来ること。ココに来て人(わたし)と話をすること。

ココに来てたとえその時だけであってもピアノを弾くこと」

にも意味があるかなと、今では思っています。

レッスン(というかレッスン時間)を終えて帰っていく背中は、

何か少しスッキリしたように見えるのです。

 

ピアノを好きでいれば、

そして緩くても弾く機会を続けていると、

その子なりに好きな曲を弾けるようになるのだなぁということを

彼女を見ていて実感しています。

成長するにしたがって人としての世界も拡がっていって、

好きな曲・好きなミュージシャンができてきたり、

それを探すことも自分でできるようになっていて。

 

ピアノを習わせようと思ったときに多くの親御さんが思うのは、

「音楽を好きになって人生が豊かになってほしい」

「好きな曲を自分で弾いて楽しめたらいいな」

ではないでしょうか?

 

彼女は今、ゆっくりと時間をかけてこの域にまでやってきました。